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ガラスって緑色なのですか?

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テーブルトップや棚板にガラス板を使用する際、ガラスの色について気になったことはありませんか?

「ガラスは透明なものでしょ?」

と皆さんは思われることでしょう。しかし、普通のガラスは皆さんが思っている透明ではなく、意外と濃い緑色をしています。それは、ガラスの中を透過する光の波長が、ガラスに含まれる不純物や金属成分によって屈折散乱するからです。


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上のイラストをご確認ください。3面の場所によって緑色の濃さが違うのがポイントです。

ガラスの色は平らな部分と横から見る部分(小口)で緑色の濃さが変わります。
平らな部分は綺麗な透明にみえても、小口の色は、光がガラスの中を通る距離が長いほど濃くなってしまいます。

より透明なガラスとは?


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真っ白に塗装されたテーブルや、綺麗な大理石のテーブルに敷くガラスが、くすんだ緑色では少し残念ですよね。
ショーケースや棚板の場合もガラスは存在感をなるべく消したほうが展示物の美しさが引き立つことでしょう。
そんなニーズに応えるべく製造されているのが高透過ガラスです。
業界専門用語で、普通のガラスは「青板」と呼ぶのに対し、高透過ガラスは「白板」と呼びます。

ただし高透過ガラスとはいえども、大きくなればなるほど小口の色が緑っぽく見えてしまいます。
小さなカットサンプルの小口の色だけを見て採用を決められた場合、実際の大きさのガラスを見て、小口の色が想像以上に緑色でガッカリされるかもしれません。

ここでご提案があります。
高い透明度が必要な場合、耐熱ガラスのテンパックスをご検討されてみてはどうでしょうか?
高透過ガラスの2倍以上もコストがかかるとても高価なガラスですが、非常に透明度が高く、たとえ大きな板でも小口が緑色に見えません。どこまでも透明です。

仕事柄、ショーケースや展示棚などのガラスをいつも気にして見ていますが、高級店で緑がかったガラスを見るとがっかりしてしまいます。
ジュエリーショップや美術館など特に色が重要な展示の場合は、非常に透明度が高いテンパックスがお勧めですよ。

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